猫の腎結石(尿管結石)の種類、原因と予防

   2018/05/06


猫の腎結石(尿路結石)とは?

猫の泌尿器全般に関する病気、猫下部尿路疾患

 

猫の腎結石(尿管結石)の原因や予防については諸説あります。
今回は獣医の先生の見解を調べてみました。

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猫の結石の種類は、シュウ酸カルシウム結石の増加、ストラバイト結石の減少

あいむ動物病院西船橋(病院長:井田 龍先生)

  1. 猫でみられる結石のほとんどは「シュウ酸カルシウム結石」
  2. シュウ酸カルシウム結石対策のための療法食に切り替えるのはあまり効果がない
  3. サプリメントなども含めて腎結石には確実な薬物による予防方法はない

猫の腎結石(尿管結石)とは?
この尿中に溶け込んだ様々な物質がなんらかの理由で、水に溶けない状態になって「尿路に溜まった石のようなもの」が尿路結石です。
猫でみられる腎結石や尿管結石のほとんどはシュウ酸カルシウムから成る結石です。

腎結石(尿管結石)の予防は?
膀胱や尿道などの下部尿路疾患に生じるシュウ酸カルシウム結石対策のための療法食に切り替えるのはあまり効果がないとされています。
利尿作用を期待して利尿薬や漢方の猪苓湯(ちょれいとう)などを使用して尿量を増加させて水分摂取を促す場合もあります。
サプリメントなども含めて腎結石には確実な薬物による予防方法はない。

あいむ動物病院西船橋「腎結石(尿管結石)」2016.02.16

 

たばる動物病院(獣医師:藤﨑 由香先生)「猫の尿管結石」

  1. 猫の尿管結石はシュウ酸カルシウム結石の割合が急増
  2. ストラバイト結石は対策用フードの影響により減少
  3. 予防用の食事を与えていても尿管結石は再発することが多い

この20年で特に猫の尿管結石は急増
結石には種類がありますがそのなかでもシュウ酸カルシウムという種類の石ができることが多くなっていて70~90%にものぼると言われている。
尿管や膀胱など結石を認めた猫のうちシュウ酸カルシウムは1980年代にはわずか8%だったのに対して、2002年には56%
一方シュウ酸カルシウムに並んで多いとされるのがストラバイトでしたが1980年代92%だったのが41%に減少しています。
これはストラバイト対策のフードが販売されていることの影響と言われます。

尿管結石を予防することは難しい
予防用の食事を与えていても尿管結石は再発することが多いため、完全に予防することはできません。
予防用の処方食を与えたり、濃いおしっこが結石になりやすいため水分摂取量を増やすために食事をドライからウェットタイプに変更することなどがあります。

たばる動物病院・MRTラジオ「ドクター・ヒデのワンニャン譚」「猫の尿管結石」2015年10月16日

 

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犬猫のストラバイト結石は細菌感染が原因の場合もある

たばる動物病院(獣医師:棚多 瞳先生)「尿路結石症と食餌療法」

  1. 感染によりストラバイト結石が形成されることもあり、微生物の産生するウレアーゼがアンモニアを生成することにより生じる。
  2. 感染誘発性のストラバイト結石は子犬や子猫からも検出される。

犬や猫に多い尿石の種類とは?
犬や猫では、ストラバイト結石とシュウ酸カルシウム結石が多く認められる。
1980年代には犬や猫の尿路結石のほとんどはストラバイト結石であったが、その後シュウ酸カルシウム結石の割合は増加し、現在ではストラバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の発生率に大きな差はない。

<ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)結石>
若い犬や猫に多く認められる。
感染によりストラバイト結石が形成されることもあり、微生物の産生するウレアーゼがアンモニアを生成することにより生じる。
感染誘発性のストラバイト結石は子犬や子猫からも検出される。わずか5週齢の子犬からも検出されたという報告もある。

●食事にはどのようなことを気をつけるべきか?
低容量の蛋白質、マグネシウム、リン酸を含む食事が望まれる。のどの渇きを増加させるために塩化ナトリウムが加えられているフードもある。
尿石の種類が何であれ、飲水量を増やすことが大切である。ドライフードに含まれる水分は10%以下、一方ウェットフードに含まれる水分は72%以上であり、ウェットフードを与える方が尿は希釈され、尿石予防へとつながる。

<シュウ酸カルシウム結石>
若い個体に少なく、年齢とともに増加する。
12ヶ月齢未満の犬から回収した尿石のうち、わずか4%がシュウ酸カルシウムだった、というデータもある。

食事にはどのようなことを気をつけるべきか?
過剰の動物性蛋白質、カルシウム、シュウ酸塩、ナトリウムを含まない食事が良い。
カルシウムとシュウ酸はどちらか一方だけ制限するともう一方の吸収、尿中への排泄が増大する可能性があるため、両方の摂取を制限することが必要となる。
また、大量のナトリウム摂取は腎臓からのカルシウム排泄を促す。

たばる動物病院・MRTラジオ「ペット・ラジオ診察室」のテーマは「尿路結石症と食餌療法」2011年12月03日

著者:ねこちき

にゃたは、アメリカン・カールの男の子です。 にゃたとの暮らしで気づいたことをお伝えしています。 最近、さびねこの「ツナちゃん」という新しい家族が増えました。

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